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当社における BIM/CIM の現状と今後求められる人材・スキル

当社における BIM/CIM の現状と今後求められる人材・スキル

建設業界では、人手不足や働き方改革への対応を背景に、設計や施工、維持管理など、さまざまな場面でDX(デジタル技術を活用した業務効率化や価値創造)が進んでいます。その重要な取り組みの一つが、BIM/CIMです。

この記事では、当社におけるBIM/CIMの現状と、当社で今後求められる人材・スキルについてお伝えします。

BIM/CIMとは?

BIM/CIM(Building / Construction Information Modeling, Management)とは、建設事業で扱う情報をデジタルデータとして統合管理することにより、調査・測量、設計、施工、維持管理等の各段階においてデータの活用・共有を容易にし、建設精算・管理システムの効率化を図ること、とされています。

BIM/CIMでは、3次元モデルや点群データ、2次元図面などの各種データや、GISなどのツールを目的に応じて活用します。

そのなかでも3次元モデルは、構造物の形状や部材同士の位置関係を視覚的に把握しやすいため、設計内容の確認や施工計画の検討、関係者への説明などに活用されています。また、必要に応じて材料や部材の仕様、施工履歴などの属性情報を設定し、後工程で利用することもできます。

出典
BIM/CIMの概要|国土交通省BIM/CIM ポータルサイト
BIM/CIM 取扱要領(令和8年3月)|国土交通省

当社におけるBIM/CIMの現状

建設業界においては、就労者の高齢化や将来的な担い手不足への対応が急務となっています。これに対し国土交通省では、平成27年度(2015年度)より「i-Construction」を推進し、建設事業におけるICTの導入による圧倒的な生産性向上および安全性の推進を図ってきました。さらに令和5年度(2023年度)からは、国土交通省の直轄工事においてBIM/CIMの原則適用が開始されました。 

当社ではこうした社会的要求および行政の動きをいち早く捉え、現場の効率化と安全性向上を目指した多様なBIM/CIMへの取り組みを展開しています。その一例を紹介します。

3次元モデルの自社作成と高度活用

当社では、3D CADソフトおよび周辺ツールの導入を進め、3次元モデル作成の内製化体制を確立しています。自社でモデルを構築・制御できる強みを活かし、以下のような多角的な運用を行っています。

➢設計照査と干渉チェック: 作成した3次元モデルを用いて事前に詳細な干渉チェックを行うことで、設計段階での不整合や手戻りのリスクを最小限に抑えています。また、橋梁構造物に留まらず、ポンツーン(浮桟橋)などの浮体構造物においても3次元モデルの作成および活用を進め、対象工種の幅を広げています。

➢工場製作プロセスの効率化・高度化: 設計段階で作成した3次元モデルを工場製作工程に連携させ、原寸システムへの入力作業を大幅に省力化しています。また、3次元モデルとレーザー計測システムを組み合わせることにより、工場検査や計測作業における少人化と作業時間の短縮を実現しています。

➢現地架設計画での施工「可視化」: 現地施工においては、3次元モデルを架設計画に反映させています。特に、3Dレーザースキャナーやドローン(UAV)で取得した現地地形の「点群データ」と3次元モデルを重ね合わせることで、計画精度の向上を図るとともに、作業工程の「見える化」による安全管理の徹底を実現しています。

先端技術との融合・統合によるさらなる生産性向上

BIM/CIMデータと最先端の計測技術・AI技術を融合させることで、現場作業の効率化を加速度的に進めています。

➢最新測量機器との連携 :自動追尾型トータルステーションや地上レーザースキャナー、UAV(無人航空機)などの測量機器とBIM/CIMデータを統合・活用することで、従来の測量・墨出し作業に比べ作業効率を格段に向上させています。

➢生成AIを活用した技術革新:近年注目される「生成AI」とBIM/CIMデータの連携にも着手しています。図面の自動照査(チェック)や数量集計(拾い出し作業)の自動化など、さらなる業務効率化に向けた検証および実証運用を積極的に進めています。

出典:3次元モデルのGIS連携について | BIM/CIM ポータルサイト

今後当社が求める人材・スキル

BIM/CIMの活用が広がるなか、当社では土木・構造分野の専門知識に加えて、新しい技術に興味を持ち、それを実務へ積極的に取り入れる意欲を持った人材が不可欠です。

土木・構造分野の基礎知識

3次元モデルや各種データを適切に活用するには、「土木や構造の専門知識がないと難しいのでは」と思われるかもしれません。しかし、当社の業務では、入社後に実務や研修を通じて橋梁・構造物の仕組み、設計・施工の流れを段階的に学べる環境を整えています。

デジタル技術やデータを活用・探求する力

これからの建設現場では、ソフトを指示通りに動かすだけでなく、「このデータを使えば業務がもっと効率化できるのではないか」「生成AIを使って図面チェックを自動化できないか」といった探求心が力になります。 3次元モデルや点群データ、GIS(地理情報システム)などのデジタルツールに親しみ、楽しみながら業務改善へ活用していく視点を期待しています。

データを共通言語に「わかりやすく伝える」コミュニケーション力

建設プロジェクトには、発注者、設計者、工場、施工管理者、協力会社など、多くの関係者が携わります。高度な専門用語を使わなくても、3次元モデルや可視化されたデータがあれば、複雑な構造や施工手順を「見ればわかる」形で共有できます。デジタルデータを共通言語として活用し、関係者とスムーズに意思疎通を図りながら、より良い施工方法を一緒に探っていける方を歓迎します。

まとめ - 建設の専門性とデジタル技術をつなぐ人材へ

アルソシア鉄構は、橋梁事業、橋梁保全事業、沿岸事業を展開する「ものづくり企業」です。新設橋梁では計画・設計から工場製作、現場での架設までを手がけています。沿岸事業でも、ポンツーン、ジャケット、ハイブリッドケーソンなどの設計・製作・据付から補修・補強まで幅広く対応しています。

当社では、ICT・新技術推進室を中心に、最新のデジタル技術を実務へ取り入れる活動を推進しています。3次元計測や生成AIをはじめとする新技術の活用も進めており、建設の専門性とデジタル技術の両面から、現場の課題解決に挑む環境があります。

橋梁や沿岸構造物といったスケールの大きな「ものづくり」に興味があり、デジタル技術を活用して未来の建設を支えたい方は、ぜひの採用サイトをご覧ください。具体的な仕事内容や、社員のリアルな働き方を紹介しています。